銀行から注文住宅を購入するための資金を借りる際には、必ず対象の注文住宅に関する書類の提出を求められます。このとき用意すべきものの種類は、審査の段階によって異なります。事前審査の段階で注文住宅に関する書類として用意しておくと良いものは、パンフレット、土地の図面、建物の間取り図、物件周辺の地図などです。金融機関によっては、資料の提示を一切求められない場合があります。
事前審査は、申込者の自己申告の内容に基づいて、返済能力や物件の担保価値をチェックして融資に応じられるかどうか結論を出すという性質であるため、資料レベルのもので問題はありません。一方で、正式審査を申し込む場合は事前審査の際に用意した書類に加えて、土地や建物を取得する証拠として、土地の売買契約書や重要事項説明書、建物の工事請負契約書、建築確認済証などといった法的効力を持つ文書の提出を求められます。本体工事以外にも追加で実施する工事があり、そのときかかる費用も借入金で賄おうとしているのであれば、その工事に関する契約書も必要となるでしょう。なお、2段階の審査を通過し、契約する際にも何種類か提出しなければならないものがありますが、このときには不動産関係の書類は不要です。
ただし、ケースによっては金融機関側から何かしらの書類を指定される可能性があるので、担当者からの説明をよく聞き、わからない点についてもその都度尋ねて解決した上で準備にとりかかるようにしましょう。